2015.4.10

老人ホーム「あらた」の鏡

栃木県下野市にオープンした老人ホーム「あらた」のために、鏡をつくりました。「あらた」はこれまでのネガティブな老人ホームのイメージを一新する、未来の老人ホームをさししめすような素晴らしい施設です。畑やカフェ、入居者が運営する居酒屋、暖炉、露天風呂など、ここまでできるのかと、驚きの連続でした。いやいやながら入居するような施設ではなくて、むしろお年寄りが自ら進んで入居したくなる、暮らしていることを自慢できるような共同住居だと思いました。建物のいろいろなところで住民同士の交流が生まれるようなプランニングとなっていて、職員の託児所もあったり、地域の人々とも自然とかかわりが持てるような空間づくりが緻密に計画されていました。

この建築のプログラムを実現した、社会福祉法人丹録会の篠崎さん、建築家の株式会社環境システム研究所の八木さん、ダウンライトがほとんどない照明計画はスパンコールの村角さん、その他たくさんの人たちの情熱に引っ張られるようにお仕事ができました。ありがとうございました。

おじいさん、おばあさんが、毎朝、自分の姿を見つめて、きれいに身支度している様子を想像しながらこの鏡をデザインしました。お花を生けたり、小物を置いたりできる小さな棚がついています。チェリー無垢材。

Mirror for daycare center "arata".

An inovative retirement home in Shimotsuke, Tochigi. Vegitable garden field, an open air bath, cafe etc... it was like a paradise for old people.
Cherry wood frame with a small shelf.